ベジタリアンではなく「低動物性」という選択肢

「ベジタリアンやヴィーガンには少し興味がある。でも、やるのは難しそう。」
そう感じたことがある人は、意外と多いのではないでしょうか。

お肉や魚をやめること、外食や人付き合いでの不自由さ。そんなイメージから「自分には難しそう」と感じる人も多くいると思います。

実際、ベジタリアンとして生活をすると毎日の食事の献立だけでなく、家族や友人、同僚との付き合いの際の食事、栄養面など気を付けないといけないことが多々あるため、続けていくのは簡単なことではありません。

そこで今回は、ベジタリアンに興味はあるけど実際にやるのは難しいという人でも取り入れやすい、「低動物性」という柔軟な考え方について紹介していきたいと思います。この考え方は海外でいうところのリデュースタリアンの視点とも重なる部分があります。

低動物性は動物性を減らすことに重点を置いた考え方で、ベジタリアンのように「これはOK」、「これはだめ」といったような細かいルールや制限があるわけではなく、自分で調整・設定しながら始められるため「ベジタリアンは難しいけど、できる範囲で減らしたい」という方にとっておすすめなライフスタイルです。

だいず

ヴィーガンやベジタリアンって正直なところハードル高いですよね。もう少し手頃な方法が無いか知りたかったところです。

目次

「低動物性」とは何か?

基本的な考え方

低動物性とは、「できる範囲で動物性を減らす」という考え方を軸にした食生活です。減らす量は人によって異なりますが、動物性食品を少量・補助的にとどめることを目標とするものです。

「いきなり大きく変えるのは難しい」という方は、まずは今まで食べていた肉の量を少し減らしたり半分くらいにしてみる、といった形から始めてもよいかもしれません。どこまで減らすかを自分で調整できることは、低動物性の大きな特徴です。

ベジタリアンは食べる/食べないのルールで分類される食事の種類ですが、「低動物性」はどれくらい動物性食品を減らすかという動物性の量や比率に着目したスタイル・概念といえます。

また、低動物性は「毎日完璧に守る」ことを前提としていません。全体を通して以前より動物性食品が減っていればよい、という柔軟な考え方ができます。

そのため、普段は植物性中心を意識しつつ、友人との食事や外食の場では従来通りの食事を選ぶなど、その日の予定や体調に合わせて調整することも可能です。

もちろん、今日は頑張ってみようということで動物性の食材を使わない1日ヴィーガンという日を作ってみることもできます。

減らしたいという気持ちと、でもベジタリアンは難しいという気持ち」の両方を取り持つバランスのいい考え方です。

だいず

もしやいいとこ取りなスタイルなのでは?これなら楽しく続けられるかも!

何が合っているかは人それぞれ

食生活に正解が一つしかない、ということはありません。同じ「植物性を増やしたい」でも家族との関係や現在の生活スタイル、体調や経済的事情など人によって無理なく続けられる形はそれぞれ違います。

ベジタリアンやヴィーガンのように食べるものの基準が決まっている生活が向いている人もいれば、その生活では長く続かないという人もいると思います。

人付き合いや生活とのバランスも大切

食事は、自分ひとりだけで完結するものではありません。家族との食事や友人との外食、仕事の付き合いなど、人との関わりの中で食べる場面も多くあります。

人付き合いが少ない人と多い人とでは、そもそも難易度が異なります。無理のない範囲は人によって違うということも生活スタイルを考えるうえで重要な要素となってきます。

続けられることのほうが大切

最初から完璧を目指すと、食事そのものがストレスになってしまうことがあります。

極端な例ですが、1年でヴィーガンをやめて元の食生活に戻ってしまうより、少しずつ減らしている生活を数年続けている方が、効果的ですし健全と言えます。人によって合う形は違うからこそ、自分にとって心地よいバランスを探していけばいいのです。

だいず

ハードルが低い方が取り入れやすく続けやすいのは間違いないです。

低動物性の食事とは具体的にどんなもの?

食事の中には、例えば和食の代表である「うどん」など主要素材は植物性でありながら、調味料やだしに魚介などの動物性原料が使われているケースが多く見られます。

こうした食事を「ベジタリアンとしてOKかNGか」という二択で判断すると、多くの場合はNGとされます。一方で、動物性原料の使用が主にだしや調味料に限られる場合も多く、それらを一律に避けることは、食事のハードルを高くしてしまう側面があります。

だいず

例えば「ハンバーグ」と「うどん(魚介だし)」はどちらもベジタリアンとしては一般的にNGになるけど、低動物性がどちらかは一目瞭然ですよね。

ベジタリアンやヴィーガンとしてNGでも、じつは低動物性の食事は身近なものとしてたくさんあります。

低動物性の食事の代表例

  • うどん
  • 蕎麦
  • おにぎり(梅・昆布など)
  • 卵かけご飯
  • 納豆ご飯
  • おかゆ/おじや
  • 豆腐
  • 食パン
  • ピーナッツパン/ジャムパン
  • コーンフレーク
  • 冷やし中華
  • 野菜カレー
  • たこ焼き
  • お好み焼き(肉少なめ)
  • 焼きそば(肉少なめ)
  • 野菜天丼
  • サンドイッチ(卵・野菜系)
  • 野菜スープ
  • ミネストローネ
  • トマトパスタ
  • ペペロンチーノ
  • マルゲリータピザ
  • ドーナッツ

挙げればもっとたくさん出てきますが、少し挙げただけでもたくさんの料理や食事が該当します。ベジタリアンやヴィーガンと違い、調味料やだしに含まれる動物性原料までは深く気にしなくてもよいため、日常の選択肢を無理なく広げられることができます。

だいず

全部ではありませんが、和食はベジタリアンに向いていると思っています。

低動物性向けおすすめ外食チェーン店

  • 外食チェーン店まとめ

以下は、ベジタリアンやヴィーガンは難しくても低動物性の場合はアクセスしやすい外食チェーン店です。

  • 天丼てんや(和食/天丼)
  • 丸亀製麵(うどん)
  • 銀だこ(たこ焼き)
  • 丸亀製麵(うどん)

低動物性とはグラデーション

低動物性は、「ここからここまでが正解」といった明確な線引きがあるものではありません。むしろ、動物性食品の取り入れ方を段階的に調整できる“グラデーション”のような考え方です。

人によって、どこから始めるかは大きく異なります。

完璧かどうかではなく「どのくらいか」

たとえば、ほとんど植物性で生活することもできれば、普段の食事から少しずつ肉の量を減らすということもできます。また、平日は低動物性を意識しつつ、休日や外食のときは柔軟に食べるというスタイルもあります。

このように、白か黒かではなく、「どのくらい動物性を減らしているか」がそれぞれの状態になります。

日によって変わってもいい

低動物性の考え方では、毎日同じ状態である必要はありません。

ある日は植物性中心にできても、別の日は外食や付き合いで動物性食品をとることもあります。そうした揺れも含めて、全体として少しずつ動物性が減っていれば、それで十分と考えます。

自分のペースで調節する

「今日は少し軽めにしよう」、「まずは肉の量を減らしてみよう」といった小さな選択の積み重ねが、結果的に低動物性のグラデーションを形づくります。

低動物性は固定されたルールではなく、生活に合わせて柔軟に動かせる幅のある考え方です。

だいず

ベジタリアンやヴィーガンははっきりと白黒つけるのに対して、グラデーションというのが低動物性との大きな違いだね。”失敗”という概念が無いのもいいね。

がんばりすぎない方が続けやすい

食生活を変えようとすると、「きちんとやらなきゃ」、「毎日守らないと意味がない」といった気持ちになりがちです。しかし、こうした完璧さを求めすぎる考え方は、かえって続けることを難しくしてしまいます。

完璧を目指すほど続かなくなることもある

最初は意欲があっても、外食や人付き合い、体調の変化などが重なると、思い通りにいかない日も出てきます。そのたびに「できなかった」と感じてしまうと、続けること自体が負担になってしまいます。

その結果、最初に頑張りすぎた人ほど、途中でやめてしまうことも少なくありません。

少しずつでも続いていることに意味がある

低動物性の考え方では、「完璧にできたかどうか」よりも、「以前より少しでも動物性が減っているか」が大切になります。

たとえば、

  • 昨日より肉の量を少し減らせた
  • 外食で選び方を少し意識できた
  • 1か月前/1年前と比べて減らせている

こうした小さな積み重ねでも、十分に前進と言えます。

無理をしないことが結果的に長く続く

がんばりすぎないことは、決して妥協ではありません。むしろ、自分の生活に無理なくなじませるための工夫です。

食事は毎日のことだからこそ、ストレスなく続けられる形であることが重要です。少し余白を残しながら取り組むことで、結果的に長く続けやすくなります。

低動物性は、厳しく管理するものではなく、自分のペースで調整しながら続けていくための考え方です。

こんな人におすすめ

低動物性の考え方は、「完璧にやること」よりも「無理なく続けること」を大切にしたい人に向いています。食事を厳しく管理するというより、自分の生活の中で自然に取り入れていくスタイルです。

ベジタリアンやヴィーガンに興味はあるけれどハードルを感じる人

お肉や魚を完全にやめることに抵抗があったり、外食や人付き合いの面で不安を感じたりする人には、低動物性は始めやすい選択肢になります。「少し減らす」ことからスタートできるため、心理的な負担が小さいのが特徴です。

ベジタリアンには興味はあるけど難しいという人の他にも、フレキシタリアンの人などにとっても受け入れやすいスタイルと言えます。

無理な制限を続けるのが苦手な人

厳しいルールを決めると続かなくなってしまう、という経験がある人にも向いています。低動物性は日によって調整できるため、「できるときにできる範囲で」という柔らかい取り組み方が可能です。

また、健康や環境のことを少し意識しつつも、ストイックにはなりたくない人にとっても取り入れやすい考え方です。日常の食事を大きく変えなくても、「少し植物性を増やす」という意識だけで始めることができます。

人付き合いと食のバランスを大切にしたい人

家族や友人との食事、外食の機会が多い人でも、状況に応じて柔軟に対応できるのが低動物性の特徴です。場面ごとに調整しながら続けられるため、無理なく人間関係と両立しやすくなります。

低動物性は、「できる人だけがやる特別な食事法」ではなく、誰でも自分のペースで取り入れられるやさしい選択肢です。人付き合いと食のバランスを大切にしたい方は、ぺスコ・ベジタリアン(魚介OK)というスタイルもおすすめです。

まとめ:「低動物性」はやさしく続けるための選択肢

低動物性は、動物性食品を完全に排除することを目的とした食事法ではなく、「できる範囲で少しずつ減らしていく」という柔軟な考え方です。

日々の生活の中では、食事の選択は自分だけで決められるものばかりではありません。外食や家族との食事、友人との付き合いなど、状況に合わせた対応が必要になる場面も多くあります。

だからこそ、低動物性は「毎日完璧に守ること」よりも、「全体として少しずつ動物性を減らしていくこと」を大切にしています。

できる日は植物性中心に、難しい日は無理をしない。そのように調整しながら続けていくことで、負担を減らしつつ、自分なりのペースで取り組むことができます。

低動物性は、厳しいルールではなく、生活に合わせて柔軟に選べるやさしい選択肢です。無理なく続けられる形を見つけることこそが、大きなポイントと言えます。

ベジタリアンに少し興味はあるけどちょっと(厳しい)、という方は「低動物性」から始めてみてはいかがでしょうか。

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