リデュースタリアンとは、肉や魚などの動物性食品を完全にやめるのではなく、「減らす」ことを重視する食の考え方です。
ベジタリアンやヴィーガンほど厳格な制限がなく、無理なく実践しやすいことから注目されています。
この記事では、リデュースタリアンの意味や基本的な考え方、ベジタリアン・ヴィーガンとの違いについて解説していきます。
リデュースタリアンとは?意味や基本的な考え方を確認

リデュースタリアン(Reducetarian)とは、肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品を完全に排除するのではなく、摂取量を減らすことを重視する考え方です。
「Reduce(減らす)」と「Vegetarian(ベジタリアン)」を組み合わせた言葉で、アメリカのBrian Kateman(ブライアン・ケイトマン)氏によって提唱されました。
ベジタリアンやヴィーガンのように明確な食事制限を設けるのではなく、自分にできる範囲で動物性食品を減らしていくことを目指します。そのため、毎日の肉料理を週に数回減らすことや、植物性食品を選ぶ機会を増やすことも実践の一例です。
動物性食品を完全にやめることにハードルを感じる人でも取り組みやすいことが特徴です。
リデュースタリアンが注目される理由とメリット

リデュースタリアンが注目されている理由は、動物性食品を「完全にやめる」のではなく「減らす」という現実的なアプローチにあります。
ベジタリアンやヴィーガンのような厳格な制限を設けず、無理なく食生活を見直せる点が、多くの人に受け入れられています。
4つのメリット
動物性食品を減らすことによる主なメリットとしては「健康」、「環境」、「動物福祉」、「食糧」の4つが挙げられます。これらはベジタリアンとリデュースタリアンのどちらにも共通する視点ですが、実践の程度や取り組み方によってその影響の大きさは異なります。

健康面
肉類の過剰摂取を見直し、野菜や豆類などの植物性食品を取り入れるきっかけになります。栄養バランスを整えやすく、長期的な食生活改善につながる点がメリットです。生活習慣病やがんリスクの低減が報告された研究もあります。

環境
畜産による環境負荷が課題とされる中で、動物性食品の消費量を減らすことが、環境負荷の軽減につながると考えられています。
動物福祉
動物性食品の消費を減らすことは、間接的に動物への負担を減らす選択肢になります。
食糧問題
畜産は多くの飼料や水を必要とするため、動物性食品の消費を減らすことは、食料資源の有効活用や将来的な食料問題への対応という観点でも注目されています。
このようにリデュースタリアンは、極端な制限ではなく「少しずつ減らす」という現実的な方法であるため、食生活を見直したい人にとって取り組みやすい考え方です。
リデュースタリアンとベジタリアン・ヴィーガン・フレキシタリアンの違い

リデュースタリアンは「動物性食品を減らすこと」を重視する考え方であり、完全に排除することは目的ではありません。一方で、ベジタリアンやヴィーガンは動物性食品を一定のルールに基づいて制限する点が特徴です。
またフレキシタリアンは、柔軟に動物性食品を取り入れる点でリデュースタリアンと近い位置づけにありますが、「減らすこと」自体を明確な理念として掲げている点で違いがあります。
以下は、それぞれの食スタイルの違いをまとめたものです。
スタイルごとの違いと特徴
| スタイル | 動物性食品の扱い | 特徴 |
|---|---|---|
| リデュースタリアン | 減らす(完全排除はしない) | 段階的に動物性食品を減らす |
| フレキシタリアン | 柔軟に摂取 | 状況に応じて肉も食べる |
| ベジタリアン | 原則として摂取しないが種類により卵・乳は許容 | 肉・魚を避ける |
| ヴィーガン | 完全に摂取しない | 動物性食品を一切避ける |
スタイルごとの食事の違い
| スタイル | 肉 | 魚 | 卵 | 乳 |
|---|---|---|---|---|
| リデュースタリアン | 減らす | 減らす | ○ | ○ |
| フレキシタリアン | 状況次第 | 状況次第 | ○ | ○ |
| ぺスコ・ベジタリアン | × | ○ | ○ | ○ |
| ラクト・オボ・ベジタリアン | × | × | ○ | ○ |
| ヴィーガン | × | × | × | × |
※一般的な食事傾向です。人によって異なる場合があります(例:フレキシタリアンで卵や乳製品は食べないなど)
リデュースタリアンのデメリット

リデュースタリアンのメリットは、ベジタリアンやヴィーガンのような厳しい制限がなく、無理なく食生活を見直せる点にあります。一方で、デメリットとしてはどのような点があるのかを整理します。
・定義が人によって曖昧になりやすい
・実践の度合いによっては効果(健康・環境など)が実感しにくい
・明確なルールがないため元の食生活に戻りやすい
明確な定義やルールが決まっていないため、人によって解釈が異なりやすいです。そのため、どこまで実践すればリデュースタリアンなのかが曖昧になりやすいです。
また、健康面や環境面などへの効果は、実践の度合いによって大きく異なるため、短期間では明確な変化として実感しにくい場合があります。
さらに、具体的なルールがない分、自分で基準を決めて続ける必要があり、習慣化できないと元の食生活に戻りやすい点もデメリットの一つです。
「低動物性」という判断材料
リデュースタリアンは明確なルールがないからこそ自由度が高い一方で、基準が曖昧になりやすいです。
そのため当サイトでは、こうした個人差の大きい食スタイルを整理するために、動物性食品の摂取量という実際の行動に着目した「低動物性」という視点で整理しています(行動ベース)。
例えば「この料理は低動物性かどうか?」というように、定量的な軸で判断できるイメージです。

リデュースタリアンは肉食とベジタリアンの間にある第3の選択肢

ベジタリアンは食事制限を伴うスタイルであるため、メリットがあることはわかっても一般的には始めるハードルが高いと感じられることもあります。

リデュースタリアンは「完全にやめる」か「これまで通り食べるか」という二択ではなく、その中間に位置し、動物性食品を無理のない範囲で減らしていく考え方です。
そのため、極端な制限ではなく、日常の食生活を少しずつ見直す現実的なアプローチとして実践できる点が特徴です。
まとめ
この記事ではリデュースタリアンの意味や特徴、メリット、ベジタリアンとの違いなどについて紹介してきました。
リデュースタリアンは、動物性食品を完全に排除するのではなく、無理のない範囲で摂取量を減らしていく食の考え方です。
ベジタリアンやヴィーガンのような厳格な制限とは異なり、日常の食生活の中で少しずつ取り入れられる点が特徴で、実践のハードルが低いことから注目されています。
ベジタリアン・ヴィーガン・フレキシタリアンと比較すると、「完全にやめる」か「制限しないか」という二択になりがちですが、その中間に位置するスタイルとして捉えることもできます。
ベジタリアンは難しいけれど肉を減らしたいと考えている人にとって、取り入れやすい考え方といえます。
当サイトでは、このような「どれだけ動物性食品を減らしているか」という視点から食のあり方を整理し、「低動物性」という考え方として紹介しています。
できるところから少しずつ、自分に合った形で試してみるところから始めるのもよいかもしれません。


